Before You Say Goodbye
この服がたどるかもしれない未来
服は、いつ終わるのでしょうか。
着なくなったときでしょうか。
サイズが合わなくなったときでしょうか。
私たちはそうは考えていません。
服は、持ち主が変わることで新しい物語を始めることがあります。
修理によって再び着られることもあります。
誰かにとっては不要になった一着が、別の誰かにとってはずっと探していた一着かもしれません。
衣料リサイクルについて

以前、ゴミの学校で学びました。
まだ着られそうな服。
誰かが大切に着ていたことが伝わる服。
けれど一度ゴミとして出された服の多くは、
そのまま焼却されてしまいます。
服はゴミ袋に入れた瞬間に
消えるわけではありません。
誰かが回収し、運び、分別し、処理しています。
私たちが見えなくしているだけで、
服はその後も社会の中に存在し続けています。
廃棄・リサイクルの選別方法

服にはさまざまな未来があります。
誰かの日常へ受け継がれるもの、遠く離れた国で再び着られるもの、別の素材や製品へ生まれ変わるもの。
そして再利用が難しい服も、最後まで社会の仕組みの中で処理されます。私たちは服を売るだけでなく、その先の時間についても考えています。捨てる前に、その服の次の物語を少しだけ想像してみてください。
服は長い旅を続けているかもしれません。
今もどこかで。

見学を通して、服の未来は回収業者だけでなく、私たち一人ひとりの行動によって決まることを知りました。衣類以外のゴミを混ぜないこと、洗濯して汚れや臭いを落としてから出すこと。そのひと手間が、服を次の持ち主や新しい資源へつなぐきっかけになります。
また、着物や帯は素材表示や規格が統一されていないため、リサイクルが難しい現状もあるそうです。
ポリエステルが少し含まれているだけでリサイクルが難しくなったり、
素材表示がないことで焼却処分に回されたりする服があります。
これは、服をつくる企業が素材や表示をどのように選ぶかという、製造段階から生まれる課題でもあります。
一方で、くしゃくしゃのまま出された服や汚れの残った服の中には、少し手入れをしてから出されていれば、リユースできたものもありました。
私はこれまで、資源回収に出した服はすべてリサイクルされ、新しい何かに生まれ変わるのだと思っていました。
しかし実際には、そう単純ではないことを知りました。
だからこそ大切なのは、まずお気に入りの服を長く愛することだと思います。
長く着ることで愛着が生まれ、傷んだときには修理することや別の使い方を考えるきっかけになります。
そして手放すときも、「次の誰かに大切に着てもらえたら」と願うことにつながります。
私は服を販売するだけでなく、その服が誰かの人生に寄り添い続けることを願っています。
もし、いつかこの服を手放す日が来たら、捨てる前に少しだけ思い出してみてください。
修理すること。
誰かに譲ること。
新しい持ち主に出会わせること。
あなたが大切にしてきた服は、きっと次の誰かにとっても特別な一着になります。
服との出会いを大切にするように、服との別れ方も大切に。
その服の物語が、あなたのもとで終わるのではなく、次の誰かへ続いていくことを願っています。
Have I seen you before?
